サンガツ

現地レポート ~北京編 / 二日目~

北京に面白いスペースが多いのは権利関係含めた全面改築の難しさ、要はまっさらな新しい建物を作ることが難しいからだと思うけれど、この建物のあり方がイベントでの誤配の可能性を生んでいる。

音楽に特化したスペースはパフォーマンスの精度を担保できるけれど、知らず知らず演じる/見るの安全な二分法に順応しがち。場の持つ潜勢力/埋め込まれた制度設計はそこに誰の悪気もないぶんタチが悪いし、常に意識しておかないと、いつのまにか作家も生活を補強する業者になってしまう。

そういった意味でも北京のいくつかのスペースは幸運な可能性に満ちていると感じます。
というわけで、2日目のレポートです。

 

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北京-05 三影堂摄影艺术中心 (Three shadows photography art centre)

ここはすごい。写真にフォーカスした美術館で、緑生い茂る中庭と、それこそ東京都写真美術館並みの展示スペースを持つ建物はアイウェイウェイ設計
http://en.threeshadows.cn/ 

これがミンミンさんとインリさんの写真家夫妻による私設美術館というのがちょっと信じられない。
ちょうど近年の中国写真作家特集がかかっていて、展示も硬派で見ごたえがありました。
中庭には簡易舞台もあります。
北京郊外の芸術村、草葉地芸術区にあります。

 

 

 

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北京-06 進行時空間(ING Space)

こちらも草葉地にあるホワイトキューブを持つギャラリー。
オーナーの女性がパフォーマンス好きらしく、ダンスやノイズのパフォーマンスなどもしばしば。
http://beijing.lps-china.com/partners/ing-space/

 

 

 

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ここからは市内へ戻り自転車でまわります。
上海でも北京でもシェアサイクルが大流りしていて、われわれも自転車で夕暮れの北京の街を爆走しました。
何気ない一日だったけど、この日のことは一生忘れないだろうな。

 

写真はわれわれの北京のプロデューサーであり、全ての始まりを作ってくれたダンダンさん。
元蓬蒿劇場のクリエイティブディレクターで、今は自分のアートカンパニーを持っています。
清潔な大志を持った女性です。

こちらは今回さんざんお世話になった、翻訳/コーディネイターの趙さん。日本語と英語もペラペラ。
日本のマニアックなダンス評論とかも読破していて驚いた。
ちょっと下見にいきますわぐらいで訪れたのに、各都市で完璧にアレンジ&三都市も随行してくれて本当頭上がりません。

 

 

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北京-07 磁劇場(Magnet Studio)

8月にオープンしたばかりの劇場で目の前にはザハ設計の望京SOHOが。
まだウェブサイトもないぐらいの出来立てホヤホヤ。
収納可能な移動式座席を持ちかなり自由なレイアウトが可能。
http://bit.ly/2wNeGed 

4面それぞれの座席に対して個別にスピーカーを向けられるサラウンドシステムも備えています。
この恵まれた施設が一つの劇団専属のもので不動産屋がスポンサードしているらしい、ってそんないい話久しぶりに聞いたわ。
芸術監督の女性は寺山好き。来年2月に来日&日本公演予定のこと。

 

 

 

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北京-08 Modern Sky Lab


700人キャパの大スペースとラウンジ小スペースを持つ、日本で言うとクワトロみたいな感じの音楽スペース。
こちらの運営会社もどこかの都市(どこか忘れた)に新しく700人規模のスペースをオープンさせるとのことで、本当勢いあるな中国の音楽シーン。
modernsky.com/ 

 

 

 

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北京-09 楽空間

今回の下見した中で一番音が良かったのが、この楽空間。
実験的な音楽イベントなど数多く開催していて、この日もモジュラーシンセのイベントが。レコードショップも併設。
スペースの開かれ方もコンクリート打ちっぱなしというところもスーデラを彷彿とさせます。(広さは約1.5倍)

 

楽スペースは元美術系の印刷所をリノベしたスペース。
エクスペリメンタルなイベントを北京でやるならここがベストチョイスとのことなので、興味ある方はアタックしてみては。

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